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2015年2月

2015年2月26日 (木)

自己責任と自己実現

人生は自己責任だ。
何年か前に、そういうセリフを戯曲の中で書いた。

紛争地域に日本人が足を踏み入れると、同じような言葉があちこちから聞こえて来る。政府や外務省の制止を振り切って危険な場所に行ったのだから、何が起きても自分の責任という意味らしい。

国民を守るのは政府の義務だという言葉も聞こえて来る。自己責任という言葉は冷たすぎる。国民の命を守れないなんて、なんて情けない国なんだと憤慨する人もいる。

何だかいつも違和感を覚える。私が『自己責任』と書いたときの意図は少し違う。

自分で自分の行為の責任を取れるというのは、素晴らしい事だ。
子供の頃は責任が取れなかった。
何かをやって誰かを傷つけたり、物を壊したとき、上手く謝る事も弁償することも出来ない。つまり責任能力がなかった。
大人になると言う事は、責任が取れる様になるという事だ。
それはつまり、自分で責任を取れる範囲において、自分の好きなことを好きな様にやれると言う事だ。
自己責任は自己実現を裏打ちしているわけである。

後藤健二さんが最後に残したというビデオ映像の中で、「何があっても自分の責任だ」と語る彼の目は生き生きと輝いていた。それは自分の行動を自分で決めることの出来る、そんな自由な大人の男の目つきだ。

彼の死は悲劇だが、彼の人生は「死んだような目つきで生きている」多くの人たちに比べれば充実した物だった。そんな風に思う。

『全ての人は死ぬ。しかし全ての人が本当に生きるわけではない』

 

 

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2015年2月13日 (金)

『森の音楽隊』CDリリースライブです!

「森の音楽隊CDリリース記念ライブ」
2015/2/18
時間:開場18:30 開演19:00
場所:新宿三丁目近くのレストランライブスペース
ミノトール2にて
http://www.mino-2.com/hp/index.html
料金:2000円+1D
タイムテーブル:
19:00~
映画「彼女の告白ランキング」の上映!
ショートショートフィルムフェスティバルをはじめ、様々な映画祭でノミネートされた、コメディー短編映画!そしてその主題歌を
オトホリックが生ライブ!

19:40~
休憩タイム
(美味しいお食事やドリンクなどをお楽しみください!)

20:00~
百色シネマ
ギター+ボーカルのレトロな恋の映画を見ているような世界観が素敵なアコースティックユニット!情熱的な曲と歌詞、そしてセクシーな歌をお楽しみください!

20:40~
森の音楽隊
CDがレーベル、マーズエンターテインメントからエイベックスの出版で全国リリース!
そして先日、両沢氏の監督総指揮の元国立市フィルムコミッションのタイアップで撮影し、完成したPVの上映!
その他新メンバーのコーラスをはじめ、ギター、ピアノ、ベースなど森の仲間たちが楽しい世界へ
いざないます!物語+歌のファンタジーな世界をお楽しみください!

予約はこちらのフォームから
http://morinoongakutai.com/contact.html
または、直接出演者にコンタクトください!

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2015年2月 1日 (日)

『マンハッタン』

ウディ・アレンの映画を見続けている。

『マンハッタン』は勿論、公開時に劇場で見た。しかし、殆ど覚えていなかった。『アニー・ホール』の影に隠れていて、今、語る人も少ない。

公開時にはそれなり話題になった。白黒撮影でガーシュインの音楽。凝った作品だ。『アニー・ホール』と比べると、話は複雑になったが、共通したテーマがある。

恋は蜃気楼のようなもので、いつか消えてしまう。

消えてしまうと、二度と戻って来ない。

そんな切なくも残酷な真実が、巧みに描かれている。

ウディ・アレンが娘ほど年の離れた女子大生とつき合っている。マリエル・ヘミングウェイが演じるその若い娘が、最後にロンドンに芝居の勉強のために旅立つ。
ウディは一度は自分から別れた彼女が、かけがえのない存在だと気づき、彼女を取り戻そうとマンハッタンの街を走る。
出発の準備をしていた彼女を捕まえて、「やり直そう」と言う。

「半年したら戻って来るから。そしたらまた会いましょう」と彼女が言う。

「半年したら君は以前の君と変わってしまう」とうウディ。

「変わらない人もいるわ。もう少し人間を信じたら」と彼女が返す。

ウディは複雑な笑みを浮かべて「そうだね」と答える。

半年経ったらおそらく彼女はウディの元には戻らないだろう。いや、マンハッタンにさえ戻ってこないかもしれない。ロンドンで新しい人生を見つけ、ウディのことは記憶の奥にしまい込んでしまう。
ようするに大人になるのだ。

「人間を信じたら」という言葉は美しいが、幼くも、世間知らずだ。

魔法のような時間は、それが過ぎたら、色あせて行くのみ。
そんなウディ・アレンの呟きが聞こえてくる。


 

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