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2014年12月31日 (水)

ウディ・アレンの映画

 

『アニー・ホール』がオスカーを撮ったのは『スターウォーズ』の年だったと思う。ルーカスやスピルバーグなどのニューハリウッドとはまるで関係ないように現れて、以来、ずっと映画を撮り続けている。

それほど好きだった訳でもないのだが、何となくその作品はフォローしている。初期の作品では『インテリア』が好きだった。

ベルイマンの真似だよ、とベルイマンファンの知人は言ったが、ベルイマンよりは消化しやすい感じがした。

『ハンナとその姉妹』も好きだったが、その後、しばらく見ない時期が続いた。

アクションや特撮があるわけでもなく、所謂小品である。

『映画は映像だ』という意味においては、映画的ではないのかも知れないし、映画史を変えるような画期的な作品を作った訳でもない。

この辺り、本人にも自覚があって、『自分は映画史を変えるような作品を作れなかった。そのチャンスがあったのに』とインタビューで語っていた。あまりに正直な告白で、素晴らしいと思った。

映画史を変えたのは何か?

『市民ケーン』『羅生門』『2001年宇宙の旅』もっと古くは『戦艦ポチョムキン』などか?

しかしクロサワもキューブリックも亡き後、映画史を変えようと試みる映画監督はいなくなった気がする。

今は映画を使って『ストーリー』を語るだけだ。

もちろん、この先『映画史を変える』ような作品が現れる事もあるかも知れない。しかし、良いストーリーを見たいと思った時、ウディ・アレン映画は今や貴重な存在だ。

『ミッドナイト・イン・パリ』『ローマでアモーレ』『ブルージャスミン』など、最近の彼の映画はどれも素晴らしい。

上質な物語を確実な演出で見せてくれる。これが現代の映画界でどれだけ難しい事か。それは映画に携わった事のある人間なら皆判っていると思う。

そんな訳で、彼の映画を楽しみにしている、今日この頃である。

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