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2012年7月 4日 (水)

「東京は素晴らしい」という唄

たとえば唄を作る時、フリーのシンガーソングライターなのだからどんなテーマでどんな歌詞を書いても自由である。
しかし、人は知らず知らずのうちに何かに縛られている事が多い。

東京について書く時、「冷たい大都会」とか「この街は夢の死に場所だ」とか書いてしまう。そして「故郷は美しい」のだ。もし本当にそう思っているのなら、さっさと故郷に帰った方がいい。なぜ東京にいるのか。それは東京に魅力があるからだ。しかし、その魅力を歌にする人は少ない。
日本についてもそうだ。「こんな国に生まれて」とか「この国は腐りきっている」とか歌ってしまう。
 
ビリー・ジョエルは「ニューヨークへの想い」でニュヨークに対する愛を歌い、ジム・クロウチには「ニューヨークは好きじゃない」なんて唄がある。スタンダードナンバーの「リビング・イン・USA」は、「アメリカに住むって何て素敵なの」と歌っている。
 
もっと突っ込んだ話をすると「戦争」や「原発」についてもそうだ。
「反戦歌」はあっても「好戦歌」はない。「反原発」コンサートはあっても、「原発推進コンサート」はない。
当たり前だって? 
 
キューブリックの映画「フル・メタル・ジャケット」のオープニングには「グッバイ・マイ・ダーリン・ハロー・ベトナム」というカントリー風の歌が流れる。これはベトナム戦争当時に発表された歌で、「恋人よ、俺はベトナムに行かなくてはいけない。今、自由を守るために、戦わなければいけいないだ」という様な内容を歌っている。
日本だって「同期の櫻」などのいわゆる戦歌と言われる歌は、好戦的だった。
「同じ花なら散るのは覚悟、見事散りましょ、国のため」ってのがサビだからね。
 
こういった社会問題に感心がないなら、その気持ちをそのまま正直に歌えばいい。
井上陽水の「傘がない」はそういう歌だった。テレビや新聞は難しい政治の話をしている。でも、僕は彼女に会いたいのに傘がないんだ。実に正直な歌詞で、その正直さに感銘を受けた。

東京に30年近く住んでいる。
便利で清潔な街だし、今の所、他の場所に住みたいと思った事がない。本当ならこの東京の素晴らしさを歌にするべきなのだと思う。

まだ、上手い言葉が見つからないのだが。

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音楽」カテゴリの記事

コメント

大変大変お久しぶりです.37年位前に一緒の学習塾に通っていました.多方面でご活躍の様子で,びっくりしました.
一年ほど前から仕事で韓国に住んでいますが,外国に住んでみて改めて日本の良い所に気がつきます.日本というのは,きれいで気持ちのいい国だと.たとえ政治や経済がごたごたしていても.少なくとも大多数の日本人はまだまだすばらしい.
時々コメントさせていただきます.それではまた.

投稿: つっつく | 2012年7月 7日 (土) 20時45分

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