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2011年10月27日 (木)

「おおいた夢色音楽祭」奮戦記Ⅲ

南こうせつさんのライブが始まるのは夕方だったので、

それまでどうやって時間をつぶそうかと思い、大分の街を散歩することにした。

音楽祭は前日で終わってしまったので、もう街角から唄が聞こえてくる事はない。

唄声の消えた商店街は、何だか少しさびしい。

商店街自体は大きな屋根がかかっていて、

雨の日でも安心して買い物が出来るようになっている。

しかし、よく見ると多くの商店が店を閉じてしまい、シャッターが下りている。

そのシャッターの前で、昨日まではライブが行われていた。

地元のミュージシャンが言っていたが、

不景気になったお陰で、この音楽祭が成立している部分もある様だ。

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南こうせつさんのライブが行われるのは、大分文化会館という場所だ。

まだ時間が余っていたので、場所を確認しようと思って、足を向けた。

すると、途中の歩道橋の階段から手を振っている人がいる。

音楽祭実行委員長の首藤早苗さんだ。

首藤さんは、第一回から実行委員をやっていて、

実行委員長になったのは今年からだそうだが、

いかにも仕事が出来そうな、それでいて親しみやすく快活な美人で、

「グランプリ、おめでとうございます。今日のオープニング・アクト、頑張ってください」

と笑顔で励ましてくれた。

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文化会館は、城跡に立っている。

2000人は入る大きな会場で、地元出身の南こうせつさんのライブは、

毎年立ち見も出るほど盛況だそうだ。

その前で唄うのだ。

緊張して上手く演奏できないんじゃないか、そんな不安が頭をかすめた。

 

開演の一時間ほど前にサウンドチェックの為の演奏を終えると、

いよいよ本番である。

私の前に、準グランプリの二人(toimoさんとcocoさん)が演奏する。

二人とも、その若さの割にはとても落ち着いた堂々とした演奏で、

ステージのそでから彼女たちの演奏を見ていた私は、感心してしまった。

そして私の出番が来た。

ステージの中央に立つとスポットライトが当たる。

「スポットが眩しくて客席は見えないよ」と実行委員の人に言われていたが、

思ったよりも客席は良く見えた。

オープニングアクトの最中はまだ客入れが行われていたので、

客電がついていたのだ。

二階席までびっしりと埋まっている。

出だしは思っていたよりも落ち着いていたが、

演奏しているうちに何故か次第に緊張して来て、

汗でピックが滑りそうになった。

それでもとにかく大きなミスは犯さずに演奏を終えた。

拍手をいただき、MCの人と短いトークが終わると、ステージの袖に戻った。

そこには出番を待っている南こうせつさんとマネージャーがいた。

「いやあ、とても良かったよ」

「こういう唄を歌っていく事も、必要だよねえ」

そんな、お褒めの言葉を頂きました。

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緊張のオープンニング・アクトの後、

「南こうせつと仲間たち」と題されたコンサートを二階席で堪能した。

アンコールで歌ってくれた「マキシーのために」が、とても印象に残っている。

ゲストの森山良子さんの美しい歌声も、素晴らしかった。

 

様々な出来事と出会いを思い出しながら、

次の日の午前中、私は大分空港へ向かった。

チェックインを済ませて搭乗口へ行くと、何だか髭面の外国人が手を振っている。

良く見るとオースティンから来た例の二人組、ジェフとジーナだ。

「君、音楽祭に行ってきたんだろ?」と言って、ジェフがギターを弾く真似をする。

どうして私の事が分かったのか不思議だったが、ふと自分のバッグを見て納得した。

前の日に買った音楽祭の記念グッズがぶら下がっていたのだ。

「あなた達のパフォーマンスを見たよ。とても素敵だった。

ところで僕は、コンテストでグランプリを取ったんだよ」

そう英語で伝えると、

「コングラチュレーション!」と喜んでくれた。

フライト時間までの数分間、私たちは少しだけ話をした。

「大分とオースティンは姉妹都市だからね。次は僕らが君をオースティンに招待するよ」

ジェフは、そう言って力強い握手をしてくれた。

アメリカ人は陽気でいいよねえ。

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こうして私の「おおいた夢色音楽祭」は終わった。

グランプリという望外のご褒美のほかにも、

沢山の出会いがあり、様々な出来事があった。

それは、小さな冒険旅行みたいだった。

今は、その思い出を噛みしめつつ、新しい冒険に夢を馳せている。

 

 

おわり。

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