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2011年7月15日 (金)

取り残されたアパート

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これは新宿の仕事場の近くにある、取り残されたアパート。

こういうのを見ると、助監督になって最初に住んでいた調布の部屋を思い出す。

家賃月17500円、風呂なし、トイレ共同の4畳の部屋だった。

僕はそこに5年間住んでいた。

助監督の仕事は不規則で、銭湯の開いている時間に家に帰ることも出来ず、

撮影所の風呂に毎日のように入っていた。

部屋には寝に戻るだけだった。

それでも、その部屋ではいろんな事があった。

友人や仕事仲間が泊まりに来たこともあった。

隣のなまめかしい声がうるさくて眠れない夜もあった。

クーラーもない暑い中、シナリオを書いたりした。

まだ、ワープロもなく、手書きだった。

 

数年前、自分の監督作品の仕上げ作業の帰り、近くを通りかかったので、見に行った。

とっくに壊されていると思ったそのアパートは、まだそこに建っていた。

住んでいる人間もいるようだった。

今の家賃が幾らかは知らないが、

今でもこういう部屋を必要としている人はいるということだ。


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