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2011年7月

2011年7月31日 (日)

天命を知る時

元ヤンキースの伊良部選手が自殺した。 

42歳だったそうだ。

 

40代は男にとって難しい年代だ。

私が40代だった時、知り合いが3人自殺した。

 

野沢尚。脚本家。

共にテレビ朝日シナリオコンクールの審査員をやっていてた。

自殺した時も、その10日ほど前に授賞式で会っていた。

 

古尾谷雅人。俳優。

「傷だらけの女」や「サンタが殺しにやってきた」などのテレビドラマで、

脚本・演出の立場で一緒に仕事をした。

 

森田和夫。公務員。

高校の同級生で、毎年、年末に同窓会があって、

その前年の12月にも一緒に飲んだりしていた。

 

 

彼らが自殺した理由の、本当のところはよく分からない。

ただ、その気分みたいなものは分からなくもない。

40代は迷いの年代なのだ。

20代の後半から30代にかけて、男は自分の身を立てる。

そして忙しい10年を過ぎ、ふと立ち止まるのが40代だ。

「自分の人生はこれでよかったのだろうか」

そんな事を考えるようになる。

 

「40にして迷わず」というのは論語の中の孔子の言葉だ。

自分の人生を弟子に語った時に、そう言ったらしい。

だが、実際の孔子の40代は、やはり迷いの年代で、

この言葉は「迷うべからず」と自分に言い聞かせているのだ、

という説もある。

 

40にして迷わず、50にして天命を知る。

 

果たして自分は天命を知るのだろうか。

 

 

 

今回、3人を実名で書いたのは、彼らが存在した事を忘れたくないからです。

ご冥福を祈っております。

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2011年7月28日 (木)

ロックスターの死

 

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エイミー・ワインハウスが死んだ。

特にファンという訳ではなかったが、「リハブ」という曲は良かった。

死因はオーバードースかと思ったが、まだ特定されていないらしい。

話題になっているのは彼女の年齢だ。

27歳。

ブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョップリン、カート・コバイン、

皆、27歳で死んだ。

エイミー・ワインハウスも、「27歳クラブ」の仲間入りをしたという訳だ。

 

ロックスターで最も衝撃的な死に方をしたのは、やはりジョン・レノンだろう。

1980年12月8日、彼はファンだと名乗る男に銃で射殺された。

最初にジョン・レノンが射殺されたというニュースを人づてに聞いた時、

何か彼の方が問題を起こして、警察にでも撃たれたのかと思った。

日本じゃ一般の人が銃を持ち歩くというのは、ほとんど考えられない状況だから。

 

最近、その日、つまり1980年12月8日にジョンの死に関わった様々な人を取り上げたルポルタージュが出たので、思わず買って読んでしまった。

あまり面白い本ではない。

結末は分かっている。

ジョン・レノンはデビット・チャップマンという男に殺されるのだ。

チャップマンの目的は、自分の名前を歴史に残すことだったそうだ。

そういう意味では、彼は目的を達成した。

ジョンのファンなら、否応なしに彼の名前を記憶してしまっている。

ジョンの本を買った時に、近くにあったのがキース・リチャーズの自伝だ。

これは今、読んでいる最中。

キースは、次に死ぬロックスターは彼だろう、と言われ続けてきた。

ドラッグで廃人同然となり、死なないまでも、もう音楽は出来ないだろうと報道された事もある。

しかし、生き延びた。

早死にして伝説となったロックスターは多い。

長生きしても、老醜をさらすだけだと言う人もいる。

「ロック的生き方」の難しいところだ。

生き残った人間は、続けることで伝説となってほしい。

 

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2011年7月27日 (水)

危険な仕事

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世の中には危険な仕事がある。

写真に写っている窓拭きも、とても危険に見える。

最新のビルなら、ゴンドラのようなものに保護されて作業しているようだが、

少し前にビルだとこんな風だ。

実際に怪我をした人がいるかどうかは知らないが、

高所恐怖症の人には悪夢のような仕事だ。

 

自分が今までにやった仕事で危険なものといえば、助監督だろう。

映画の撮影現場は、結構、危険なのだ。

風呂場のシーンの撮影の時、

お湯を沸かすために使う巨大なニクロム線のようなもので、感電したことがある。

コードの一部が破れて中の電線が露出していたのだ。

強力な電流が流れると、体が引っ付くというのは本当だ。

私は、電線に張り付いた自分の手を引き剥がすことが出来ず、

「ギャア」と叫んで倒れた。

ニクロム線は、床でシュワシュワと湯気を上げた。

 

照明部だった同期の友人は、

セットの上にある照明が設置してある場所から、居眠りをして落下し、骨を折った。

ジャンプした拍子に、五寸釘の上に着地した奴もいる。

 

一番危険なのは、撮影が終わった帰りの居眠り運転だ。

私も一度、電柱に激突した事がある。

 

まあ、何とか生き延びて今に至る、という訳だ。

 

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2011年7月24日 (日)

モントリオールの落書き

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これは、映画祭でモントリオールに行った時に撮った写真。

 

初日、ホテルで朝食を取ると、映画祭の人と会うまで時間が余っていたので、

ホテルの近くを散歩した。

そこで目を引いたのが、レンガ塀に書かれたグラフティ。

要するに落書きなのだが、なかなかアートしていて、面白かった。

落書きアートは、日本でも渋谷などに点在している。

日本のものはアメリカの影響が強い。

モントリオールのものは、

基本はやはりアメリカ風だが、

フランス語圏でもあるので、ヨーロッパ的でもある。

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落書きは、近隣の人たちともめ事になる時も多い。

このモントリオールのグラフティはどうなのだろう。

街に溶け込んでいて、とても素敵に感じたのだが。

 

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2011年7月23日 (土)

植物の意志について

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仕事場にあった胡蝶蘭が咲いた。

これは去年の誕生日にある人から送られたものだ。

すべて枯れ落ちた後も、そのまま窓際に置いてあったのだが、

当然というか、花が見やすいように窓を背に室内に向けて置いておいた。

一年たって蕾がつき始めたのだが、

すべての花が置いてあるのとは反対方向、

つまり窓に向って、まるで首を捻じ曲げるように伸びて来た。

そして花が咲いた。

「俺たちは太陽の方を見たいのだ」

そんな意志を感じるような、植物の生態であった。

当然だが植物も、生きているのである。

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2011年7月18日 (月)

神に見捨てられた地の物語

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ハーモニー・コリンの「ガンモ」を見る。

 

DVDが発売されてすぐに一度見たのだが、その時はピンとこなかった。

ハーモニー・コリンは映画「キッズ」の脚本を書いた人だ。

「キッズ」は衝撃的な映画だった。

現代アメリカの少年少女の生態を描いた映画だが、そのリアルなタッチに驚いた。

「ガンモ」も同系統にある映画だ。いや、ドキュメンタリーなタッチはさらに徹底している。

足りないのは物語を縦に貫くストーリーだ、と思っていた。今回見直して、別の面に気付いた。

 

冒頭、数年前に街を襲った竜巻の映像が流れる。

8ミリビデオか何かの荒れて不安定な映像だ。おそらく、本当の竜巻を撮ったものだろう。

家族や友人が沢山死んだ。

友人の一人は五体がばらばらになり、竜巻が去った後も頭部だけが見つからなかった。

そんな出来事が淡々としたナレーションで語られる。

映画はその後の街の人たちの姿を描いている。

無軌道で自堕落な若者たち。

退廃的な大人たち。

猫殺しを続ける少年たち。

そんな殺伐としたエピソードが続く。

この映画を見て激怒した映画評論家がいたのを思い出した。

こんな映画は作るべきではない。見るべきでもない。そんな事を雑誌に書いていた。

確かに良識的な観点から見たら、感情移入できる人物は出てこない。

この映画は一体何を描こうとしているのか?

 

最後に、もう一度、竜巻の映像が流れ、

ジーザスは私たちを愛してくれる、と云うような歌詞の唄が流れる。

 

東北の大地震の映像を見ていた時、自然の力の無慈悲さを感じだ。

善人も悪人も関係ない。苦労して積み上げたものも、大切にしていたものも気にすることはない。

ひたすら破壊と殺戮を続けていく、あの大津波。

あの映像を見て、神様は一体どこにいるんだ、と思った人もいるだろう。

そんな、いわば神に見捨てられた地にも、人は生きていかなければならない。

テレビやマスコミは、東北復興の明るいニュースを率先して流す。

しかし、あの無慈悲な出来事の後には、

殺伐とした救いようもない気持ちを背負ってしまった人も、沢山いるだろう。

そんな気分をきちんと描くことも、 時には必要なのかもしれない。

 

しかし、今の日本でそんな映画を作ることが可能だろうか?

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2011年7月16日 (土)

何に投資するのか

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株をやろうかと真剣に考えた時期もあったが、結局、やった事がない。

なんだか面倒くさそう、という印象のせいかもしれない。

株価の上下に一喜一憂している人を見て、あまり羨ましいと思えないからかもしれない。

 

将来性があると思われる事業を応援するためにその企業の株を買い、

その企業が成功すると配当を貰う、

というのが株式の基本だと思うが、

実際は、安く買って高く売るという、所謂キャピタルゲインを求めて買う人が多い。

 

 

自分が監督する映画には、製作費の一部を出すことがある。

株を買うのが他人の可能性に投資する行為だとすれば、

自分の映画に出資するというのは、

自分の可能性に投資するという事だ。

 

悪くない選択だと思う。

 

残念ながら、あまりお金にはなっていないが……。


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2011年7月15日 (金)

取り残されたアパート

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これは新宿の仕事場の近くにある、取り残されたアパート。

こういうのを見ると、助監督になって最初に住んでいた調布の部屋を思い出す。

家賃月17500円、風呂なし、トイレ共同の4畳の部屋だった。

僕はそこに5年間住んでいた。

助監督の仕事は不規則で、銭湯の開いている時間に家に帰ることも出来ず、

撮影所の風呂に毎日のように入っていた。

部屋には寝に戻るだけだった。

それでも、その部屋ではいろんな事があった。

友人や仕事仲間が泊まりに来たこともあった。

隣のなまめかしい声がうるさくて眠れない夜もあった。

クーラーもない暑い中、シナリオを書いたりした。

まだ、ワープロもなく、手書きだった。

 

数年前、自分の監督作品の仕上げ作業の帰り、近くを通りかかったので、見に行った。

とっくに壊されていると思ったそのアパートは、まだそこに建っていた。

住んでいる人間もいるようだった。

今の家賃が幾らかは知らないが、

今でもこういう部屋を必要としている人はいるということだ。


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2011年7月12日 (火)

ブルース

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最近、よく聞くアルバムは、というとloach君のcafe de loachです。

と言っても知ってる人は少ないかもしれない。

彼はライブハウス・カットウで知り合ったアーティストで、このアルバムは彼からもらった物だ。

ギター弾き語りのブルース。

日本語のブルースってのは難しい。

僕が若いころは憂歌団なんてのがいて、アルバムを持っていた。

RCもブルースって言ってもいいかな。

どっちも声に特徴がある。

loach君も実に特徴のあるしわがれ声で唄う。

けれど、普段は普通の声でしゃべる。

どんな仕組みになっているのか分からないけど、

彼は苦労して自分でその声を作ったのだそうだ。

 

ま、とにかく、最近はよくこのアルバムを聴いている。

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2011年7月 9日 (土)

七夕ライブ、無事に終わりました

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7月7日のライブに来てくれた方、ありがとうございます。

 

ギターは相変わらずミスタッチが多かったけど、無事に終わりました。

今回は、いつも来てくれる二人芝居チームとは別に、

大学時代のサークルの友人が来てくれました。

大学時代はギターにほとんど触らなかった時期なので、

私が今、ギター片手にライブ活動をやっているなんてことは、

彼らには驚きだったようです。

 

 

大学時代は、8ミリ映画の日々でした。

8ミリといっても8ミリフィルムの時代です。

当時、学生が8ミリフィルムで自主製作映画を作るのが、ちょっとしたブームで、

私もその手のサークルに所属して、映画を作る日々でした。

 

卒業して、今度は映画会社に就職し、助監督としてキャリアをスタートし、

それからもう30年近くの年月が流れました。

相変わらず、映画を作ったりしてます。

ただ、本音を言えば、もし音楽的な才能があれば、音楽をやりたかった。

で、まあ、遅ればせながら、シンガーソングライターの活動を始めたわけです。

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2011年7月 5日 (火)

ライブ活動再開

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さて、ライブの告知をします。

このチラシは今年の3月10日に初めて単独ライブをやった時の物です。

ライブ?

そうなのです。

去年、「よし今年はライブの年にしよう」と決めてライブと芝居をやって来たのですが、

その一つの集大成として、

今年の3月10日(つまり東京大空襲のあった日ですが)に単独ライブをやったのです。

おかげさまで多数のお客さんに来ていただき、

私も、演奏のミスは沢山しましたが、無事に単独ライブを終えた訳です。

 

その翌日がなんと……そう、あの大震災だったのです。

 

かねてから準備を進めていた映画も、この震災の影響を受けてどうなるか、

と心配したのですが、

無事に撮影を終え、現在、編集中です。

 

そんな最中、再びライブ活動を再開しております。

詳細は以下の通り。

興味と暇がある方は、見に来て下さい。

よろしく。

  

 

◇7月7日(木)
KAZUNA SELECTION
「真菰の短冊」
~BEST OF LYRIC NIGHT~

open18:30
start19:00

\1000+1drink

19:00-19:30谷藤彩香
19:35-20:05森田結一
20:10-20:40日高ロンドン出身
20:45-21:15ナガオコウタ
21:20-21:50もろさわ和幸

場所 東高円寺カットウkaztou@gmail.com

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2011年7月 2日 (土)

青空

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西新宿を歩いていたら、多くの観光客が空に向けてカメラを構えていた。

何かと思って見上げると、こんな光景。

このビルは通称コクーンビル。

最近、西新宿に加わったランドマークの一つだ。

 

西新宿にはカメラを構えている人が沢山いる。

アイドルの撮影会みたいなものもある。

ホームレスやデモを取材する人もいる。

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天気のいい日は、青空が高層ビルのガラスに反射して、フォトジェニックな光景になる。

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